自分の子供を「感性豊かに育てたい」、そう思われている親御さんは多いのではないでしょうか。
感性というものは大人でもなかなか発揮することは難しいものです。
そこで小さい頃からその「感覚」を育てる、「感性教育」というものが注目されています。
そもそも“感性”とは?
ものごとから受ける刺激で印象を感じとる直感的な能力、ものごとに触れることで心が感じる気持ち、というものが感性といえます。 目に見ないものなので「感覚」とも表現できます。
大人でいうと、芸術家などのアーティスティックなタイプの方が「感性豊か」や「感受性のある人」などと言われます。
幼いときに“感性”を育てるメリット
子供は幼児期である3歳頃までは、言語能力や理屈的な考えを持つ力が発達していません。言語・論理・計算をする“左脳”よりも、感覚・直感・想像する“右脳”をよく使うのです。
この時期に右脳へ刺激を与えることで、脳を活性化させ柔軟に育てることができます。乾いたスポンジが水を吸い込むように、この頃の子供の脳は与えた情報や感覚をどんどん吸収していきます。また、右脳は記憶力もコントロールする場所なので多くの情報を記憶することで、記憶力も育てることができます。
日常生活で“感覚”を大事にする育て方
「感性教育」なんて聞くと、とても難しく感じてしまいますが、「感性教育」にしっかりとした定義はないのです。
初めて子供を育てるお母さんたちは、「育児を失敗しないように、間違わないように」と気張ってしまうものですが、“感性を育てる”にあたって大切なことは、日々の生活の中で“当たり前のこと”をしっかりと口に出して、気持ちを共有し合うことが重要となります。
▼人間の「五感」といわれる“視覚”、“聴覚”、“嗅覚”、“味覚”、“触覚”を刺激する
目に見えるものの感想「キラキラしている」、聞こえるものの感想「ぴちゃぴちゃと音がする」、においの感想「甘いにおいがする」、味の感想「にがい、からい、甘い」、触った感想「やわらかい、ふわふわする」
このように日々、見た・聞いた・におった・食べた・触れたものの感想を聞いたり、教えてあげたりするだけでも、右脳を刺激し感性を育てることができます。 特別な教材を無理やりさせる必要はありません。自然や絵本などの身近なもので育てることができるのです。
気軽に、手軽に「感性教育」を
もっと刺激しようと思えば、上記の基本的なこと以外にも様々な方法はあります。
しかしそんな肩肘をはらずに、まずはできることから気軽に始めましょう。
忙しいお母さんたちは、少しもどかしく感じることもあるかもしれません。
でもちょっとだけでいいんです。少し手を止めて、子供の気持ちを聞いてあげて下さい。
そして色んなものを同じ目線で見て、考えて、気持ちを伝え合うこと。
それがとても“感性”に必要であると思います。